ラニアケアビーチは、ウミガメ遭遇率ナンバーワン!会える時期、時間帯、見どころを解説

オアフ島の観光情報

オアフ島には、ウミガメ(アオウミガメ)に出会えるスポットがいくつかありますが、その中でも、” 出会える率(遭遇率)が極めて高いビーチ” として有名な「ラニアケア・ビーチ」をご紹介します。

ベストシーズン、ベターな時間帯、観察ポイントなど、あらゆる角度から詳しく解説しました。また、本ページでは、同ビーチから徒歩圏内の「パパイロア・ビーチ」も併せてご紹介しています。ハワイの大海を悠々と泳ぐ かわいいウミガメ君たちに、たっぷりと癒やしてもらいましょう!

ラニアケア・ビーチは高確率で見れる!

ラニアケア・ビーチは、「90%、いや 99%の確率でアオウミガメに出会えるビーチ」とも言われています。「ここならまず間違いなく見れる」と断言する人もいるほどです。

巷(ちまた)では、別名「タートル・ビーチ」(Turtle Beach)とも呼ばれています。そのまんまの名前ですね。つまり、ストレートに命名されるほど、ウミガメ君達にとって、お気に入りの場所になっているってことです。スバラシイ!

もちろん、自然界のことですから、「必ず会える」とは言い切れませんが(時期や時間帯、天候によって出会えないこともあります)、運が良ければ 7~8匹のウミガメ に会えることもあります。

ラニアケアビーチにウミガメが集まる理由

ラニアケア・ビーチは、浜に「岩」が所々あります。そこに生えている海藻(かいそう)やコケを食べに、ウミガメがやってくるようです。… そう、ラニアケアには、エサとなる海藻が豊富なんです。

下のストリートビューをご覧いただくとわかりますが、「砂から少しだけはみ出ている岩肌」にも海藻がビッシリこびりついていて、”緑の絨毯”(じゅうたん)のように なっています。

まさに「食べ放題レストラン」のような場所ですので、自然と集まってくる、ということなんです。ウミガメ君たちにとっては、「甲羅干しをしながらラクしてごはん(海藻・コケ類)も食べられる」という ウハウハのスポットですね(足元が滑りやすいのでご注意ください)

余談ですが、ウミガメは、赤ちゃんの頃は雑食性ですが、大人のカメになると基本的にベジタリアン(草食)になり、海藻や海草(海中の草)を主食とします。ただし、時々ですが、オトナになってからでも たんぱく源として クラゲ、イカ、タコなども食べるそうです。

ラニアケア・ビーチの入口について

ラニアケア・ビーチに入れる場所は、(ハレイワから来た場合)「カメハメハ・ハイウェイ 61-676」(バス停ID:2301)か、少し通り過ぎた先の「カメハメハ・ハイウェイ+オポジット・ポハク・ロア・ウェイ」(バス停ID:2303)との間にあります。

このため、ビーチへ たどりつくには、どちらのバス停であっても、400m ほど歩く必要があります。バス停で降りたのち、ビーチ側へ行くのに道路を横切らないといけないのですが、駐車場前に横断歩道が2つありますので、その横断歩道を利用されることをおすすめします。

© OpenStreetMap

なお、途中の乗り換え等、バスでの行き方につきましては「ラニアケア・ビーチへの ザ・バス での行き方・アクセス 🚌 」をご覧ください。また、車での行き方は「ラニアケア・ビーチへのレンタカーでの行き方・アクセス 🚙 」のページでご確認ください(本ページでは割愛します)

遭遇率が高くなる時期&時間帯

オススメの時期&時間帯

カメの遭遇率(発見率)が高くなると言われているのは、「夏季の4~10月頃」です。特に、4月、5月、6月はウミガメの産卵時期になります。ビーチで産卵する姿を見られる確率が高まります。

年によって異なりますが、後述の保護団体のデータによりますと、「11月、12月、1月」くらいの寒い時期は、極端に遭遇率が下がるようです。

また、時間帯については、日が高くなる「午前11時~午後3時頃(15時頃)」がベストな時間帯になります。午後の暖かい時間帯です。この頃に浜へ上がってくる確率が高くなります。

甲羅干し(日光浴)は健康維持のため

ウミガメは、ご存知のとおり 爬虫類(ハチュウ類)で、変温動物(自身で体温調節ができない動物)になりますので、カラダの動きを活発にするため、太陽が高くなった時間帯に「ひなたぼっこ」(甲羅干し、日光浴)をする習性があります。

また、甲羅干しには、「日光浴によるビタミンDの生成」「寄生虫予防」「皮膚や甲羅の病気予防」「海草の付着予防」などの理由もあります。

太陽が高く昇れば、これらの効果を得やすくなりますので、浜にあがってくるのも自然と「お昼から午後の時間帯」になってくるということです。訪れる時間帯も確認しつつ、行ってみるといいですね。見たい思いが先走って「朝早くに到着」すると、逆に遭遇率が下がります。

ウミガメ観察時の注意点

一定の距離を置いて観察する

アオウミガメは、連邦法 及び ハワイ州法 で絶滅危惧種に指定されています。ウミガメから 3メートル以上離れた位置で観察してください。もちろん、接触も禁止されています。

ハワイ州では、「最小距離」を規定する法律はありませんが、少なくとも 3メートル(10フィート)以上離れることを推奨しています(出典:ハワイ州 水産資源部)。ソーシャル・ディスタンスならぬ、” ホヌ・ディスタンス ” を守りつつ、楽しく観察したいですね。

現場に ウミガメ保護団体の方々(ボランティア)がいらっしゃるときは、赤いロープでわかりやすく線引きしてくれます。ありがたいです。

エサを与えることも禁止されています。「近くに生えてる海藻をあげるんだから、別にいいでしょ!」というのはダメですので、ご注意ください。ちなみに、ウミガメは噛む力が強いらしいので、指をかみちぎられる恐れもあります。

余談ですが、「法律で “2m以内” 接近禁止となっている」との情報が出回っているようですが、そのような決め事(法律)は、ハワイ州には無いそうです(言い出しっぺは誰?)。ただし、既述のとおり「3mは離れて!」とのことですので、2mはモチロンNGということになりますね。

なお、ウミガメを 触ったり 持ったりした場合 等には、「懲役刑」または「罰金刑」が科せられます。ちなみに、2017年にカウアイ島でウミガメに嫌がらせをした男に1,500ドルの罰金刑が科された例(略式起訴による罰金)があります(参考:アメリカ海洋大気庁 記事リンク。本件は、インスタグラムに動画を投稿したため、発覚したそうです。

岩場は滑りやすいので注意!

岩場は、海藻や藻が生えていて、ヌルヌル(ツルツル)していますので、大変危険です。頭を打ったり、骨折でもしたら、大変なことになりますので、濡れた岩場(特に海藻が生えているポイント)の上には行かないようにしましょう。

それでも「岩場を観察したい」場合は、マリンシューズ持参で、細心の注意を払って行動されるようにしてください(特に お子さん ご注意!)。

以上の内容については、現地の 立て看板 にも書いてあります。「ルール」と「安全」を最優先に考えつつ、マッタリと楽しみましょう!

手前のパパイロア・ビーチは、更に穴場のビーチ!

少し距離がありますが、ラニアケア・ビーチから歩いて行ける 「穴場のウミガメ・スポット」をご紹介します!

ラニアケア・ビーチは、東側は岩場になって行き止まりになっていますが、西側には 1km 以上の砂浜が広がっていて、その延長線上にパパイロア・ビーチがあります。

パパイロア・ビーチの西端には、(ラニアケアのごとく)岩場に海藻や藻が生えている浅瀬があります。ラニアケアよりも小規模ですが、観光客があまりおらず 静かですので、ウミガメにとってはリラックスできる場所といえます。出会える確率は高いかも。ラニアケアからですとちょっと歩きますが、お時間&余力がある方は こちらも覗いてみるといいですね。

パパイロア・ビーチに一番近いバス停(往路)は、「カメハメハ・ハイウェイ+オポジット・パパイロア・ロード」(バス停ID:2300)です。

ラニアケア・ビーチを見た後などに ついでに立ち寄る場合は、約1.2kmくらいの距離(徒歩15~20分)を歩くと到着します(ラニアケアの入口付近 ⇒ カメハメハ・ハイウェイの側道 ⇒ パパイロア・ロード を歩く)

© OpenStreetMap

カメハメハ・ハイウェイから分岐したパパイロア・ロード(バス停ID 2300 の向かいに位置)という道を通って、西方面へ進んで行くと、「 269 A   PUBLIC RIGHT OF WAY TO BEACH  」(ビーチへ行く公道)という青い標識が立っている脇道(小路)が1カ所だけあります。ここからビーチへアクセスできます。

 

ハワイで「ホヌ」が愛される理由とは

ウミガメは、ハワイ語で「ホヌ」(Honu)といいます。ハワイでは、古くから「海の危険な生き物から人々を守った」とか、「子供の姿に化身して一緒に遊んだ」などの言い伝えが残っているなど、「海の守り神」として大切にされています。

ハワイに行くとウミガメのグッズが多く売られているのは、そういった理由(幸運、崇高、親しみやすい)からきているのかもしれませんね。

ちなみに、ANA(全日空)が 2019年5月から 成田~ホノルル路線 に使用している 総2階建ての超巨大旅客機 A380 の愛称も「フライング・ホヌ」と命名されていますANA フライング・ホヌ 特集記事

ウミガメ(ホヌ)は「ハワイの象徴のひとつ」といっても過言ではありません。穏やかでかわいい顔をしたウミガメ君(ちゃん)に癒されに行きたいですね。

ちなみに、アオウミガメは、英語で「Green Sea Turtle」(グリーン・シー・タートル)といいます。”緑のウミガメ” ですね。

「ホヌ」の調査&保護団体に会えるかも

ハレイワやラニアケア・ビーチなどでウミガメを保護・観察・調査している「マラマ・ナ・ホヌ」(Malama na Honu)という保護団体がいます。皆ボランティアで参加しています。

彼らは、それぞれのウミガメに名前を付け、何日にビーチへやってきているかを数えて、データ化しています。現在は、30頭以上のウミガメ君たちを観察しています。

毎日、何頭のウミガメが浜辺で甲羅干し(日向ぼっこ、日光浴)をしているのかをカウントし、そのデータを元に生態を把握しています。

また、観察・データ収集をするだけでなく、ビーチに訪れる観光客にウミガメの生態等をレクチャーしたり(英語です)、人間がウミガメに近づきすぎないよう、ロープで接近可能エリアを示したりする等の保護活動もしています。

英語での会話になりますが、もし知りたいことがあったら、聞いてみるといいですね。「今日は何頭来ていますか」など、気軽に教えてくれると思います。

参考リンク:Malama na Honu

ラニアケア・ビーチへの行き方(アクセス)

レンタカーで行く方法

ラニアケア・ビーチは、ワイキキ(ホノルル市街地)から遠く、オアフ島の正反対の位置にあります。公共バスだとかなり時間がかかります。このため、レンタカーで行くのが 一番ラクに行ける方法といえます。近くの「ハレイワ」や「ドール・プランテーション」などの観光とセットにして訪れる人が多いようです。

レンタカーで行く方法は、「ラニアケア・ビーチへのレンタカーでの行き方・アクセス 🚙(道路、分岐点、駐車場)」のページで特集しました。

ザ・バスで行く方法

とはいえ、慣れない土地でレンタカーを利用するのは抵抗がある(ハワイは右側通行だし、交通量の多いオアフ島だし etc. )という方も多いかと思います。

そこで、ザ・バス(TheBus / 公共バス)での行き方も「ラニアケア・ビーチへの ザ・バス での行き方・アクセス 🚌 」に記載しました。乗り換え場所、所要時間、西回りルート&東回りルートなど、詳しく解説しています。

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