ハワイ州立美術館は、オアフ島のダウンタウンに立地する “入館料無料” の美術館です。ハワイのアーティスト達による絵画、彫刻、塑像(粘土像)、陶芸品、金属の芸術品など、個性豊かな作品を思いっきり鑑賞できます。本ページでは、ハワイ州立美術館のスバラシイ魅力を一挙にご紹介します。
なお、行き方については、「イオラニ宮殿&ハワイ州立美術館への行き方(バス、トロリー、Biki)」にまとめましたので、そちらをご参照いただければ幸いです。
個性あふれる作品が集結!
ハワイ州立美術館(Hawai‘i State Art Museum、略称:HiSAM)は、ホノルルのダウンタウンにある「重厚な白亜の建物」が印象的な美術館です。
2002年に「ハワイの芸術作品を保護・保存するための美術館」として開館しました。ハワイ州立文化芸術財団(Hawaii State Foundation on Culture and the Arts)が運営しています。
既述のとおり、入館料無料の美術館ですので、交通費さえあれば、気軽に足を運べます。無料と聞くと「大したことない」と思われがちですが、作品とじっくり向かい合ってみると、個性的で独創的な作品がたくさん展示されていることに気が付きます。
確かに、ホノルル美術館に展示されているような「世界的に有名な作品」とは縁遠いかもしれませんが、ハワイで活動するアーティストたちの「洗練された 質の高い作品」と接することができ、今まで出会ったことのない魅力を発見することができます。
ハワイにゆかりのある作品を満喫
“ハワイ” を感じられる作品が集結
同美術館では、ハワイ出身のアーティストやハワイにゆかりのある芸術家の作品がたくさん展示されています。ハワイとつながった作品が多く集まっているので、「ハワイの面影や姿」「ハワイの風や匂い」を感じさせてくれます。
海や島をテーマにしたような、いかにもハワイっぽい作品や、ハワイの伝統を受け継いだ正統派の作品も展示されていますが、それだけではありません。
移民が多く集まったハワイならではの「アメリカやアジアの芸術的要素を織り交ぜたハワイ特有の芸術」のような作品も展示されています。日系人の画家が残した作品も多数展示されています。つまり、掘れば掘るだけ「キラリと光る個性」を発見できるような “奥行きのある美術館” です。
また、「現代アート」のカテゴリーに属するような先進的な絵画・芸術作品も展示されています。パッと見では ハワイと無関係な作品のように見えても、目を凝らして見ていると「どこかに “ハワイ” を感じ取れるような作品」に見えてくる、そんな芸術品も沢山あります。
これらの作品は ハワイ州立美術館 でないと観賞することができないものばかりです。他の美術館には無い、「オンリーワンなハワイアンの世界」を楽しめます。
ホノルル美術館との「はしご」も面白い!?
ハワイ州で最も有名な美術館である「ホノルル美術館」(特集記事)は、世界的に有名な画家&芸術家の作品などを収集・展示している美術館です。
一方、「ハワイ州立美術館」は、既述のとおり “ハワイにゆかりのあるアーティスト” の作品が集結しています。世界各国 vs ハワイ ・・・。この点で、両美術館は「対照的な特徴を持つ美術館」ともいえます。両美術館をハシゴして、その違いを見比べてみるのも面白いですね。
「白亜の建物」のプチ歴史について
ちなみに、(建物についての話ですが)ザ・バス(TheBus)などで 美術館周辺を走ると、ハワイ州立美術館 をはじめとする「ヨーロピアンな香りのする美しい建物群」に目を奪われます。
市庁舎やイオラニ宮殿などを含めたこのエリア一帯は、「ハワイ州都歴史地区」と呼ばれ、1978年に「アメリカ合衆国国家歴史登録財」に指定されています。
ハワイ州立美術館の建物は、スパニッシュ・ミッション・スタイル(Spanish Mission Style)という建築様式を採用しています。白壁 と スパニッシュ瓦 が上品な雰囲気を醸し出しています。雰囲気イイですよ。
ちなみに、元々この場所には、カメハメハ5世の指揮の下で建てられた「初代 ロイヤル・ハワイアン・ホテル」がありました(その後はYMCAや軍の施設としても使用)。
しかし、白アリの被害でその建物が傷んだため、1926年に一旦取り壊し、1928年に現在の建物に建て替えられました。約90年前の姿を今に残していて、歴史の重みを感じさせてくれます。
イオラニ宮殿に隣接。他の観光にも便利!
同美術館は、イオラニ宮殿の隣り(方角は北側)に立地しています。このため、イオラニ宮殿へ行ったついでに立ち寄ることも可能です。
バス停 や Bikiストップ も、同じ場所を利用して下車・返却すればOKです。それくらいに近接しています。「入場料タダだから魅力なさそう… 」とお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、イオラニ宮殿とセットで観光すれば、「ついでのお得感」もアップするんじゃないかと思います。
また、乗車するバスによっては、フォスター植物園へも行けます(特集記事)。ホノルルの中心地なだけに、他の観光スポットへのアクセスも良好ですので、色々と組み合わせて楽しめます。
美術館1階のカフェは閉店(移転)
「アーティゼン by MW」は移転しました
美術館併設の “ミュージアムカフェ” として人気を博した「アーティゼン・バイ・エムダブリュー」(Artizen by MW)は、一旦閉店し、2021年4月に移転&再オープンしました。
美術館で優雅に鑑賞した後に、アーティゼンのお弁当スタイルの食事をいただくのが楽しみでした。格別に美味しく感じていただけに、無くなってしまって少し残念です。
新店舗は、ワード地区にある商業ビル「ヴェロシティ・ホノルル」(Velocity Honolulu)の1階にあります。同ビルは、カピオラ二大通りとワード・アベニューが交わった場所にあります。
ハワイ州立美術館からかなり離れてしまいましたが、今度はホノルル美術館から600~700mの距離に立地しています(徒歩8~10分)。微妙に距離がありますが、ホノルル美術館の帰りに立ち寄ってみるのもいいですね。
余談ですが、アーティゼン by MW の2階は、本家の「MWレストラン」がアラモアナから移転し、オープンしています。1階がカジュアル店の “アーティゼン” で、2階が高級店の “MWレストラン” 、といったスタイルで営業しています。
ギフトショップも閉店
以前は、「ヒサム・ミュージアム・ギャラリー・ショップ x モリ(HiSAM Museum Gallery Shop x Mori)」というギフトショップが入っていましたが、現在は閉店しています。またいつか再開されるのを期待したいですね。
ハワイ州立美術館への行き方(アクセス)
バス、トロリー、Biki(ビキ / ビーキー:乗り捨て型自転車)での詳しい行き方(アクセス)については、「イオラニ宮殿&ハワイ州立美術館への行き方(バス、トロリー、Biki)」にまとめました。ご参照いただければ幸いです。
ハワイ州立美術館は、イオラニ宮殿の隣りにありますので、1度のアクセスで2ヵ所の観光を楽しめます。イオラニ宮殿へ行くついでに入場料無料の美術館へ立ち寄ってみるのもいいですね。
ハワイ州立美術館の基本情報
ハワイ州立美術館の基本情報・概略を掲載しました。
正式名称 | ハワイ州立美術館 (Hawai‘i State Art Museum / HiSAM) | |
開園時間 | 10:00~16:00 | |
休園日 | 日曜日、祝日(国&州の祝日) | |
入園料 | 無料 | |
住所 | 250 South Hotel St Second Floor, Honolulu, HI 96813 | |
代表電話番号 | 美術館情報(自動音声): (808) 586-0900 ビジター・サービス: (808) 586-9959 |
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公式サイト | Hawaii State Art Museum |