ホノルル動物園は、ワイキキの繁華街から歩いて行ける場所にある動物園です。”大自然” をモチーフにした園内で かわいい動物 から 珍しい動物 まで、約900種もの生き物たちがお出迎えしてくれます。
本ページ(1ページ目)では「ホノルル動物園の概要」に加え、「見どころ・注目スポット」「オススメ動物」「絶滅危惧種の展示」など、他の動物園とはチョット異なる楽しみ方もプラスしつつ ご紹介します。
2ページ目では 「入場料・営業時間」「割引について」「おみやげ・食事」「ベビーカー・車いす情報」「行き方(アクセス)」 など、実用的なお役立ち情報をご案内します。
大人も子供も楽しめるホノルル動物園。その魅力を様々な角度からフカボリいたします。
ホノルル動物園の概要
ホノルル動物園は、ワイキキの繁華街から大変近く、徒歩10~15分程度で たどり着けます。ご家族やお友達とお散歩がてら行ってみるには、ちょうどいい距離です。
場所は、カラカウア通り(ビーチ沿い)や クヒオ通り(多くのバスが通る道路)と直角に交わる「カパフル通り」(Kapahulu Avenue)沿いに位置しています。南側(ダイヤモンドヘッド側)には、カピオラニ公園があります。
広さは、42.5エーカー(0.17k㎡)と大変広く、日本の上野動物園(0.14k㎡)と同規模の広さがあります。急いで見ても1時間、ゆったり見れば半日も楽しめます。海から離れて、のんびりゆったり過ごすには最適です。
同動物園は、元々は カラカウア王の時代 に「湿地帯だった場所を埋め立てて、カピオラニ公園を作り、外来種の鳥を飼育し始めた」のがはじまりです(現在も “動物園” はカピオラニ公園(⇒ 特集記事)の一部に属しています)。
その後、ライオンやゾウなどの飼育も開始し、1947年に「ホノルル動物園」として再整備され、現在の原型ができました。そして 鳥類、爬虫類、哺乳類などの動物の数を徐々に増やしていきました。
1990年代以降は、サンディエゴ動物園などをお手本にして、「より自然環境に近い展示方法」へと切り替えていきました。まるで森やジャングルのような “緑豊かな景色” の中で 個性あふれる動物たちと出会えます。このダイナミックさに圧倒されるとともに、自然界の姿を垣間見れたような気分にもなり、感動ひとしおです。
また、「ケイキ・ズー」(子供動物園 / Keiki Zoo)では、小動物たちとふれあえるなど、ワクワク&癒やしの見所・ポイントをいっぱい設けています。お子さんの目線に合わせた柵など、配慮も行き届いています。
以下の項目では、そんな魅力あふれる動物園の「おすすめスポット」を個別にご紹介いたします。
「アフリカン・サバンナ」は人気動物がいっぱい!
公園の約3分の1を占める「アフリカン・サバンナ」(African Savanna)コーナーには、人気の動物がいっぱいいます。園の一番奥にありますので、ぐるっと周回する途中に立ち寄るといいですね。
カバ、クロサイ、ライオン 🦁 、キリン 🦒 、ハイエナ や リカオン、シマウマ 🦓 、ダチョウ など、定番の動物たちがいるほか、映画「ライオンキング」にも登場したイボイノシシ(Warthog)やミーアキャット(Meerkat)たちにも出会えます。
このエリアは、「赤茶けた大地」や「アフリカの大自然を彷彿とさせる雄大な景色」が広がっています。まるでアフリカのサバンナのような景色を楽しめます。
「なるべく自然に近い環境を提供する」という園の方針が、そのまま具現化されていますので、「なんだかアフリカの自然に吸い込まれていく」ような気分にさせてくれます。考え方次第で、より一層楽しめること間違いなしです。
「コモドドラゴン」は必見!
「コモドラゴン」(Komodo Dragon)は、インドネシアに生息するオオトカゲの一種で、世界最大級の超危険なトカゲ 🦎 です。体長2~3メートル、体重約70キロもあります。
猛毒や口内の細菌を使って牛・イノシシ・ヤギなどに食らいついて仕留める獰猛さ(どうもうさ)を持っているだけでなく、単為生殖(オスとの交尾をしなくても卵が孵化する)をするという、何とも生命力あふれる最強パワーの持ち主です。
コモド君は、現在 日本の動物園では飼育されていない大変めずらしい動物です。過去には、上野動物園(東京)や円山動物園(札幌)にいたこともあったようです。東山動植物園(名古屋)で導入検討の話もありましたが、話が消えたのかもしれません。ハワイに来て、実物を見ておくのもイイですね。ちょっとコワイけれど、見ておいて損はないと思います(笑)。
「こども動物園」は 長時間 楽しめます
「Keiki Zoo」(ケイキ・ズー)は、”こども動物園” のことをいいます。ケイキは、ハワイ語でズバリ “子供” という意味です。ヤギ 🐐 、ヒツジ 🐑 、子豚 🐖 、ニワトリ 🐓 、リャマなどの小動物たちと触れ合えます。
人間が通る歩道 をヤギやヒツジが「何食わぬ顔」で一緒に歩いていますので(笑)、”共生” しているリアリティーを感じることができます。お子さんたちはいつまでも飽きずに楽しめます。牛の乳しぼりの真似(疑似体験)ができたり、牛に関するパネルクイズなどもあったりします。
2018年12月には、ケイキ・バーン(ケイキ納屋 / Keiki Barn)がリニューアルされました。ケイキ納屋(なや)では、赤ちゃんの動物たちが飼育されていて、かわいい姿が見られるとともに、「動物の子育て」についても学ぶことができます。ちなみに、天候が悪い日には、ケイキ動物園の避難施設としても利用されているそうです。
鯉が泳ぐ水槽もあります。脇のトンネルを通って「ドーナツ穴の真ん中」(内側)から水槽を眺められるような仕組みになっています。お子さんのみならず、大人もこのトンネルを行ったり来たりして楽しめます。
また、「ケイキ・ズー」の向かいには、子供向けアスレチック場(Playground)があります。幼児向けのすべり台付き遊具や、少々難度の高い小学生向けのネットなどもあったりします。こういう “ちょっとしたプラスアルファの施設” があるだけで、「お子さんの満足度が格段に上がる」のも事実ですね。
お子さんの年齢や好みにもよりますが、このスポットにハマると、数時間動かなくなる場合もあります(笑)。熱中症に気を付けつつも、あまり急かさずに楽しませてあげられるといいですね。
ハワイ固有種の鳥「ネネ」がかわいい
コモドドラゴンの隣りには、ハワイ固有の鳥で州鳥(州の鳥)にも指定されている「ネネ」(ハワイ雁 / Hawaiian Goose / Nēnē)が飼育されています。この鳥は、ハワイ島、マウイ島、カウアイ島に生息する固有種です。
頭部は黒色、ほっぺたは薄茶色をしていて、一見 地味~な色ですが、そこが逆に愛嬌があって、意外とカワイイ姿をしてるじゃん! と思えてきます。近くで見ると、キョトンとした愛くるしい目をしています(草や果物など、植物性のものを主食としているので、草食系の穏やかな目をしています)。
食用による乱獲や、外来動物(犬や豚)による捕食などで激減し、国際保護鳥にも指定されていますが、現在はハワイ各島で放鳥を重ね、少しずつ個体数を増やしてきているそうです。
絶滅危惧種も多数
同園には、絶滅危惧種(国際保護鳥などを含む)に指定されている動物も多数います。かわいい希少種もいれば、コワイ連中も在籍しています。
鳥類では、ネネ、コバシヒメアオバト(Mariana Fruit Dove)など、7種類がいます。ほ乳類ではエリマキキツネザル(Ruffed Lemur)、クロサイなど11種が飼育されています。爬虫類はソリガメ(Angulate Tortoise)、ガラパゴスゾウガメ(Galapagos Tortoise)、コモドドラゴンなど7種が飼われています。
また、2019年3月には、世界四大珍獣のひとつに数えられる「ボンゴ」(Bongo)の赤ちゃんも、園の仲間に入りました。ちなみに、ボンゴは、近危急種(準絶滅危惧)に指定されている、ウシ科の動物です。
日本で出会える絶滅危惧種もいますが、ここホノルル動物園に来ないと出会えない種もいますので、「珍しい&希少な動物に出会いに行く」という視点で訪れるのも面白いと思います。
その他にも動物がいっぱい!
その他にも、チンパンジー 🐵 、オランウータン、エリマキキツネザル、シロテテナガザル、クロステナガザルなどの霊長類や、エロンガータリクガメやワニなどの爬虫類のコーナーなどもあります。
また、冒頭にも書きましたが、元々このエリアで「鳥類」を飼育していたこともあり、様々な鳥たち 🐦 にも出会えます。約100種類の鳥たちが飼育されています。入口付近では、色鮮やかなフラミンゴもお出迎えしてくれます。
また、園内の歩道を堂々とクジャクが歩いています(放し飼いにしています)。初めて遭遇すると、ちょっとビックリします(笑)。運が良ければ、羽を広げてくれるかもしれません。
本記事でご紹介していない、様々な動物たちもたくさん待っています。実際に足を運んで、その魅力を感じ取ってみるといいですね。
「エサやり見学」も見ごたえあり!
「ナマケモノ」のエサやり見学は、毎日午後2時より実施されています。のんびり食べる姿を楽しめます。また、時間指定はありませんが、(不意に始まる!?)他の動物のエサやりを見学することもできます。
ただし、爬虫類系へのエサやりは、ちょっと生々しいので、お気を付けください。○○を一飲みする姿がなんともオソロシイ・・・。ただ、これも自然の摂理ですから、「そういうものなんだ」と受け入れるべきなんでしょうね(個人的にはちょっと苦手です)。