ハレアカラ国立公園で絶景を堪能

マウイ島の観光情報

マウイ島にある「ハレアカラ国立公園」(Haleakala National Park)は、世界最大の休火山である “ハレアカラ火山” がある公園です。火口のハレアカラ・クレーターは、映画「2001年宇宙の旅」のロケ地にもなりました。荒涼とした景色が広がり、息を呑むような絶景です。

ハレアカラ国立公園は、「ハレアカラ山の山頂エリア」と「キパフル・エリア」の2地域で構成されていますが、本項では 山頂エリア に絞ってご紹介いたします。

1ページ目(本ページ)では、「ハレアカラ国立公園の概要」と「おすすめの時間帯」について説明しています。2ページ目では、「行き方」「入園料」「道中の見晴らし展望台」 などについて解説しました。3ページ目では、「山頂付近での過ごし方」「日の出・日の入りの時刻」「気温・旅の服装」「その他の基本情報」 について記載しました。

ハレアカラ国立公園の魅力

ハレアカラ山は、標高 3,055m とマウイ島で一番の高さを誇ります。ハレアカラ山を中心に、周辺一帯が国立公園となっています。

魅力 ①
同公園の最大の魅力は、「こんなに高い山でありながら、山頂まで一気にレンタカーで行ける」ことです。富士山は山頂まで道路が無いことを考えますと、改めてその便利さ(スゴさ)がわかります。

 魅力 ②
ハレアカラ山は、標高が高いことは高いのですが、「極端に高山病を恐れるほどの高度ではない」点も魅力であるといえます。お隣のハワイ島にあるマウナケア山は 4,000m 級の山になりますので、高山病予防のために「道中で休憩を取る必要」があります。しかし、ハレアカラ山の場合は、基本的な体調管理(詳細は後述の注意事項に記載)さえしておけば、さほど心配する必要がありません。

魅力 ③
山頂付近まで行くと「眼下に雲海が広がる」光景を楽しめます。加えて、地表付近の水蒸気や雲の影響を受けにくいので、空気が大変澄んでおり、星空観測や日の出・日の入りの観察に適しているといえます。

魅力 ④
もちろん、山頂付近の壮大な景色は、息を呑むほどの絶景です。「ここは地球?未知の惑星なの?」と思わず呟いてしまいそうなダイナミックで荒涼とした光景が広がっています。また、大変貴重な高山植物「シルバーソード」も見られる点も魅力ですね。

・・・このように、ハレアカラ山は ちょうど良い具合に “魅力的な観光の条件” が揃っています。あとは「当日の天候」と「交通安全」さえ気をつければ、存分に楽しめること間違いなしです。

時間帯別の楽しみ方

ハレアカラ国立公園は、「深夜出発~日の出(ご来光)」、「日の入り~星空観測」、「日中の公園散策」など、時間帯ごとの楽しみ方があります。

[時間帯①] 深夜出発~ご来光

「”深夜~日の出” コース」は、徐々に空が明るくなり、水平線から顔を出す太陽の瞬間を楽しめます。「ご来光」という有難い言葉で表現されるように、私たち人間に「湧き上がるエネルギー」を与えてくれます。

なお、日の出の時刻(午前3時~7時)の入園は、予約制となっています。ハレアカラ国立公園・公式サイト の「ハレアカラ・サンライズ・リザベーション」のページに掲載されている予約サイト(Recreation.gov)にて あらかじめ予約を取っておかないと入場できませんので、ご注意ください。

予約受付日時は、60日前~2日前の午後4時までとなっています。ただし、時期によっては1か月以上先まで予約が取れない場合もありますので、事前に計画的な予定を立てておく必要があります。

もし どうしても任意の指定日に 日の出 を拝みたい場合は、旅行会社の「ハレアカラ・日の出鑑賞ツアー」に参加するといいですね。個人では取れないような “直前日のツアー” に参加できます。定刻に出発するので、(晴れていたら)星空も観測できます(ツアー代金:大人 – 約170ドル、子供 – 約110ドル)。

[時間帯②] 日の入り~星空観測

「”日の入り~星空観測” コース」は、日本からの旅行者に一番人気のある時間帯です(旅行会社のツアーもこの時間帯が多い)。きれいな夕日の景色を楽しめるだけでなく、星空観測もゆったりとできる点が魅力的ですね。

星空観測に限って言えば、「深夜出発~ご来光」コースを選択した場合、(1) うっかり寝坊して到着時刻が遅れると、空が白み始め、星空観察のベストタイミングを逃してしまうこと、(2) 前述のとおり、午前3~7時の入園は予約が必要で、実際には1か月以上前にウェブ申し込みをしないと予約が取れないこと、などのデメリットがありますので、星空鑑賞も楽しみたい場合は、この「夕刻の入園」がベストといえます。

天気が良ければ、天の川(英語名:ミルキーウェイ)が はっきり見えるだけでなく、さそり座や夏の大三角(ベガ・デネブ・アルタイル)などを楽しめます。”宇宙の大きさ” と “自分の存在の小ささ” を感じられます。ハレアカラの星空観測は、「一生のお土産」になります。

なお、旅行会社の「サンセット&星空ツアー」に参加すれば、ポインターを駆使した詳しいガイドを聞けます(ツアー代金:大人 – 約170ドル、子供 – 約110ドル)。

ちなみに、夜の走行は、思いのほか真っ暗です。気圧が低いこともあり、眠気も襲ってくる場合もあります。運転に不安を感じる場合は、旅行ツアーに参加しましょう。

[時間帯③] 昼間の景色を堪能

「”日中(昼間)の景色を堪能” コース」は、自分でレンタカーを借りて行くには一番行きやすい(&安全な)時間帯といえます。前述のような「日の出・日の入り」や「星空観測」ができないものの、陽光が降り注ぐ下で「ハレアカラの雄大な景色を堪能できる」というメリットがあります。冒頭にも書きましたが、映画「2001年宇宙の旅」のロケ地にもなっただけあって、まるで未知の星にでも来たような荒涼とした景色を「眠くない時間帯」にゆっくり楽しめます

また、同公園は高原植物の宝庫になっていて、シルバーソード(銀剣草)など、見たこともない植物を目にすることができます。これらも “日中(昼間)” であればゆっくりと観察できますね。ちなみに、このシルバーソードは、ヒマラヤ、ハレアカラ(マウイ島)、マウナケア(ハワイ島)にしか生息していないそうです。

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