本ページでは、オアフ島内の交通機関としてよく利用される「ザ・バス(TheBus)」「レアレアトロリー(H.I.S.)」「オリオリウォーカー/トロリー(JTB)」「ワイキキ・トロリー」「タクシー」についてご紹介します。各乗り物の特徴やメリット等について解説しました。
ザ・バス (The Bus)
TheBus は 安くて便利な公共交通機関
「ザ・バス(TheBus)」は、たった 2.75ドル でオアフ島内を移動できる公共交通機関です(料金は固定)。大人は 2.75ドル、ユース(6~17歳まで)は 1.25ドル、5歳以下は無料です(2019年7月 現在)。
最初のうちは「どこで降りればいいのか?」「今、走っている場所がわからない」など、不安で一杯の乗り物ですが、慣れてしまえばこれほど安くて便利なものはありません。
ワンデー・パス を購入した方がラク
ワンデー・パス(1日パス)は、文字通り、1日乗り放題の乗車券です。ワンデー・パスの料金は、5.5ドルで、乗車券2回分(往復)に相当する金額ですので、往路・復路ともにTheBusの利用を考えている場合や、乗り換えがある場合には、このワンデー・パスを購入された方がラクチン&オトクです。
ユース(6~17歳)は、2.5ドル で購入できます。65歳以上及び障がい者は 2ドル です(5歳以下は無料)。安いですね。
このワンデー・パスは、バスの乗車時に購入できます。バスに乗る際、運転手さんに「支払い金額のお金を見せながら「ワンデー・パス、プリーズ」(One-Day Pass, please. )と伝え、お金を投入すれば、チケットをもらえます。
ハレイワなど ノースショアのエリアや、ラニアケ・ビーチなど、乗り換えがあっても無くても、ワンデー・パスさえあれば、(日をまたがない限り)たった5.5ドルで行けます。
種類 | 片道 | 1日パス | 月間パス |
---|---|---|---|
大人 (18歳以上) | $2.75 | $5.5 | $70 |
ユース (6~17歳) | $1.25 | $2.5 | $35 |
幼児 (5歳以下) | 無料 | 無料 | - |
65歳以上 | $1 | $2 | - |
障がい者 | $1 | $2 | - |
乗車方法・料金支払い方法
乗るときは、前方の入口から乗車し、料金を先払いします。運転手さんに必要金額を目視(もくし)で確認してもらってから、お金を投入します(慣れているせいか、チラ見しかしませんが、利用者側もしっかり見せる意識をもって投入した方が無難です)。
タラップ(階段)を上がると、向かって右側に「紙幣挿入口」があるのでそちらにお札を入れ、左側の「硬貨投入口」には硬貨のみを入れます。硬貨投入口に誤って紙幣を入れないよう、ご注意ください。機械が故障しますので、怒られます。
なお、バスでの支払い時には、おつりが出ませんので、あらかじめ乗車人数分の金額を用意しておくようにしてください。
ちなみに、大人2人、小学生1人(ユース)、幼児1人(無料)のワンデーパスを購入するなら、5.5ドル×2 + 2.5ドル(+ 0ドル)= 合計 13.5ドル になります。
複数枚購入する場合は、「ツー・アダルツ」「ワン・ユース(又は、ワン・チャイルド)」「ツー・ユース(又は、ツー・チルドレン)」のような簡単な言い方で 問題なく通じます。
降りるときの合図とタイミングについて
降りるときは、窓に張ってあるロープを引っぱってください(もしくはボタンを押してください)。チャイムが鳴ります。バス停のかなり手前(安全に減速&停車することが可能なポイント)でロープを引っ張るようにしましょう。バス停のギリギリ手前のポイントでロープを引っ張っても止まってくれませんので、ご注意ください。
なお、どこで降りたらよいのか分からない場合は、乗車時点で運転手に「降りたい場所」を伝えておきましょう(後述の英文参照)。(うっかり忘れていなければ)大半の運転手さんが止まってくれます。
降車時の扉は自動ドアではない!
降車時のドアは、自動で空きません。ドアに「手をタッチする箇所」がありますので、そこに触れるとドアが開きます。日本のバスのように立ちっぱなしで待たないよう、気を付けてください。
月に13日以上バスに乗る場合はマンスリーパス
長期滞在の方に限られますが、ひと月に13日以上バスを利用される場合は、「マンスリー・パス」(Monthly Pass)を購入される方がお得です(70ドル÷5.5ドル=12.7)。
ユース(子供)の場合も、13日以上利用される予定があるようでしたら、オトクになります(30ドル÷2.5ドル=12)。
ただし、使用期限が「月末まで」となっていますので、月の途中で購入しても月末で使えなくなってしまいます。このため、「月初」に購入するか、あるいは「確実に13日以上使用する予定がある場合」など、確実に損をしないことを確認してから購入された方が良いかと思います。
この辺が、アメリカっぽいというか、アバウトというか・・・。お釣りが出ない(両替機が設置されていない)件もそうですが、日本じゃ考えにくい基準&決まり事がありますので、慣れるしかないですね。
マンスリー・パスは、TheBusの発券売り場、食品ストア、スーパー各店、スター・マーケット、セブンイレブンなど、各所で購入できます。
トランスファー・チケットは廃止
以前は、「乗り換えの際にトランスファー・チケットをもらって次のバスに(追加料金なしに)乗る」ということが出来ましたが、2017年10月にこの制度は廃止されました。乗り換えがある場合や、帰りも TheBus に乗る場合は、1Day Pass(ワンデー・パ ス / 1日パス)を利用しましょう。
路線図&時刻表は「主要バス停」を中心に掲載
バスルートは多数あります。TheBusのページに様々なルートマップ(路線図)&時刻表が掲載されています。ただし、TheBusのホームページをご覧になるとわかりますが、どのバスマップ・時刻表も、「主要バス停」のみしか表示されていませんので、慣れていないと 大変使いにくいです。
アラモアナ・センターの「ホノルル・サテライト・シティ・ホール」に行くと、バスマップ&時刻表が置いてありますが、ネットに掲載しているものと同じモノのようです(無いよりはマシですので、必要な方は、アラモアナのついでに立ち寄って、入手してもいいかもしれません)。
その代わり、次項でご説明するパスアプリ「DaBus2」が登場していますので、そちらを活用した方がいいと思います。
ハワイでスマホを使える方は「バスのアプリ」を活用!
ハワイでスマートフォン(インターネット)を使えるように設定される方(携帯会社の “海外パケット定額” を利用、モバイルWi-Fiルーターをレンタル 等)は、ホノルル市 (郡) が公開している無料の 公式バスアプリ「DaBus2」(ダ・バス2)を活用されると大変便利です。
近くのバス停検索や、到着予定時刻などを表示してくれるので、バスの時間に振り回されることなくストレスフリーで行動できます(路線図、時刻表、リアルタイム表示 etc.)。
このアプリ(DaBus2)を使いこなせるようになると、今まで 「ザ・バスは不便」と感じていたことが 嘘だったかと思うくらいに、大変便利な乗り物に生まれ変わります 。DaBus2 は、ホノルル市郡の公式ページにアクセスすれば、ダウンロードのページにたどりつけます。
なお、下のページは、市のHPの不具合でアクセスできないことがあります。その際は、Google Play や App Store に直接アクセスし、「DaBus2」と入力してダウンロードしてください(下のリンクからもアクセス可)。
[ ダウンロードページ ]
- ホノルル市郡 公式「DaBus2」 ダウンロードページ(Google Play / App Store)
- アンドロイド版:Google Play ダウンロードページ
- iOS版:App Store ダウンロードページ
TheBus にもルールがある
TheBusは皆が利用する公共バスなので、様々なルールがあります。「バス前方の長椅子は高齢者/障害者専用」、「乗車中の飲食、飲酒、喫煙は禁止」、「24インチ×18インチ×12インチ以内(61cm×46cm×30cm以内)のサイズを超えるカバン等は持ち込み不可」、「乗車後の席の移動は禁止」などです。ご注意ください。詳しくは、公式ページでご確認ください。簡略記載ですが、日本語ページもあります。
コレだけは押さえておきたい 便利な英会話フレーズ
ご参考までに、以下のフレーズを覚えておくと結構便利です。①目的地に行きますか?(確認)、②所要時間は?(めど)、③着いたら教えてください(通知)④ワンデー・パスください (購入) などです。
あとは、多少の度胸さえあれば、何の問題もなくバスを乗りこなせるようになります。中学生レベルの英語ですが、この程度でOKです。
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レアレアトロリー
「レアレアトロリー」は、旅行会社の H.I.S. が運営するホノルルのトロリーバスです。路線ルートは多く、繁華街をくまなく走っています。朝7時~夜10時(22時)まで運行しており、12ルートを展開しています。ワイキキ⇔アラモアナ間を走る「アラモアナ/ドンキライン」は、8~9分間隔で走っています。他にも、観光ガイド付きのダイヤモンドヘッド/カハラモール・ラインやダウンタウン・ラインなど、多数のルート(計12ルート)が各々30分~150分間隔で運行されています。
レアレア~ は、以下のいずれかの条件を満たすと乗ることができます。
- H.I.S. Ciaoのパッケージツアーを申し込む(通常期はゴールドパスを、冬期はプラチナパスを利用可能)
- ダイナースクラブのクレジットカードを持っている人は、ロイヤルハワイアンセンター内にある「レアレアラウンジ」で「1日無料券」をもらえる
- 他社の利用客も「レアレアラウンジ」でチケット購入可能(ルートにより価格が異なります。ゴールドパスは大人72ドル。詳細な価格はこちらです)
[ 基本情報 ]
- H.I.S.ツアー参加者は無料で利用可
- 通常期はゴールドパス、冬期はプラチナパスが無料
- H.I.S.非利用者も購入可能
- 購入価格はプランにより異なる
- 7:00~22:00まで運行
- アラモアナ/ドンキラインは8~9分間隔で運行
- 循環ルート等多数。公式ページはこちら
- 価格情報等はこちら
- ダイナースのカード利用者は1日無料券受取可
- レアレアラウンジのページはこちら
オリオリウォーカー/トロリー
「オリオリウォーカー/トロリー」は、JTBのパックツアー客(ホノルルツアー)向けに運行しているワイキキの循環バスです。クジラをモチーフにしたかわいいデザインで、子供達にも大人気です。運行時間は朝8時~夜10時(22時)までで、人気のアラモアナルートなら 6分間隔(約5~8分間隔)で次のバスがやってきます。
ぐるっと循環するバスとして、「アラモアナルート」「ダイヤモンドヘッドルート」「ワード・ダウンタウン・カカアコルート」「ワード・カカアコ・イブニングルート」「カハラルート」の5ルートを運行しています。ホノルルのにぎやかな地区&ダイヤモンドヘッド周辺までの人気スポットをカバーしています。また、時期や季節に応じて、期間限定の新しいルートが登場したりしますので、飽きが来ません。
また、「KCCファーマーズ・マーケット便」「ホノルルファーマーズ・マーケット便」「イート・ザ・ストリート便」も運行していて、まさにかゆいところに手が届く交通手段といえますね。
利用するには、以下のどちらかの条件を満たす必要があります。
- JTBで(オリオリウォーカー付きの)ツアーに申し込む
- JTBのホームページで「ホノルル行き航空券」「ダイナミックJTBのホノルル滞在商品」「ハワイのホテル」をクレジット払いで購入した人に限り、ホノルルのJTBツアーデスク(Eチケット控え、日程表、予約確認書等の提示が必要)でチケットを購入可能
(7日間チケット。 大人…50ドル、2~12歳…45ドル)
[ 基本情報 ]
- JTBツアー利用者のみの特典(条件により無料/追加料金の有無あり)
- JTB非利用者は購入不可
- 購入価格は大人50ドル、子供(2~12歳)45ドル
- 8:00~22:00まで運行
- アラモアナルートは6分間隔で運行
- 循環ルート等多数。公式ページはこちら
ワイキキ・トロリー
ワイキキ・トロリー(Waikiki Trolley)は、ワイキキ近郊等の観光エリアのみを運行する民間バスです。レッド、ブルー、ピンク、パープル、グリーンの5ラインを運行しています。ワイキキ⇔アラモアナ間を運行する「ピンクライン」は、約10分間隔で走っています。
ピンクラインについては、JCBカードを持っている方に限り、カードを提示するだけで無料で乗車できます(本人、同伴の大人1名、12歳以下の子供2名まで無料)。
ちなみに、トロリーの正規料金は、1回乗車なら2ドルで、1日2ラインで25ドル、1日5ラインで45ドル、4日5ラインで65ドル…となります。
[ 基本情報 ]
- 運行ラインは5ライン
- 誰でも購入可能
- ピンクラインは10分間隔で運行
- JCBカード提示でピンクライン無料
- 公式ページはこちら
タクシー
タクシーは、どこでも気軽に乗れる便利な乗り物ですが、距離が長くなればなるほど高くつきます。運賃体系は、日本と同様で距離と時間を併用したものです。このため、渋滞に遭遇すると、やや高めの料金になってしまいます。最近は、ガソリン価格の高騰もあって、運賃も上昇しています。
ホノルルには多数のタクシー会社がありますが、たとえば “流し” などでも走っている「TheCab」の例をみると、初乗り運賃3.1ドル、以後8分の1マイル(200メートル)ごとに0.45ドル(45セント)、45秒ごとに0.45ドルとなっています。
空港からワイキキまでの乗車例を参考にしてみると、距離 約8.5マイル(14km)、所要 最短で約17分 程度 (ルート情報)なので、運賃は 約 45ドル の計算となります。しかし、実際にはこんなにスムーズにいかないので、50ドル程度と把握しておけばよいと思います。
また、大型のカバン1個につき別途料金を取られる場合がありますが、大半のドライバーは請求してこないようです。降車時には、乗車運賃のほかにチップも渡しておきましょう(タクシーのチップ相場は 15% 程度)。運賃が45ドルなら、チップは6~7ドル程度となります。
なお、乗車時はメーターのスイッチを入れたかどうかを、念のため黙視して確認しておきましょう。基本的に、停車して客引きしているタクシーではなく(あまりいませんが)、流しで走っているタクシーをつかまえるようにした方が、より安全です(特に夜間の場合)。
帰国時にタクシーを利用する場合、空港到着前にドライバーが「どこの航空会社を利用するのか?(Which airline are you taking?)」と尋ねてきますので、利用する航空会社名 を伝え、その航空会社のカウンターがある場所で降ろしてもらいましょう。