オアフ島の東側、カネオヘにあるホオマルヒア植物園(Hoʻomaluhia Botanical Garden)は、ワイキキ周辺とはまったく違う、しっとりとした緑の景色を楽しめる植物園です。
園内に入ると、背後には深い緑に覆われたコオラウ山脈が大きく迫り、広い芝生、湖、熱帯植物のコレクションがゆったりと広がっています。花を近くで眺めるだけの植物園というよりも、山、雨、雲、湖、植物が一体になった「大きな風景」を楽しむ場所と考えると分かりやすいでしょう。
観光地としての派手さはありませんが、ハワイの自然を静かに感じたい方、ワイキキのにぎやかさから少し離れたい方、写真映えする景色を楽しみたい方に向いているスポットです。
1. ホオマルヒア植物園とは
ホオマルヒア植物園は、オアフ島ウィンドワード側、カネオヘの内陸部にある大きな植物園です。ホノルル市郡が管理する植物園のひとつで、入園料は無料です。
「Hoʻomaluhia」という名前には、「平和や静けさをもたらす場所」といった意味合いがあります。その名前の通り、園内は観光客でぎっしりというよりも、広い自然の中でゆっくり過ごす雰囲気があります。
特徴的なのは、単に花壇や温室を見る施設ではなく、コオラウ山脈のふもとに広がる広大な敷地そのものが見どころになっている点です。園内には世界の熱帯地域の植物が地域ごとに植えられており、フィリピン、マレーシア、熱帯アメリカ、インド・スリランカ、メラネシア、ハワイ、ポリネシア、アフリカなど、さまざまな地域に由来する植物を見ることができます。
2. この植物園のいちばんの魅力は「山の景色」
ホオマルヒア植物園を特別な場所にしている最大の要素は、園内から見えるコオラウ山脈の存在感です。
ワイキキやアラモアナ周辺でも緑は見られますが、ホオマルヒア植物園では、切り立った山肌がすぐ近くに迫るように見えます。雨が多いウィンドワード側らしく、雲が山にかかっていたり、雨上がりに山肌が濃い緑に見えたりすることもあります。
晴天の青空の下で見る景色もきれいですが、少し曇っている日や、山に霧がかかる日もこの植物園らしい雰囲気があります。ハワイらしい明るいビーチとは違う、湿度のある緑のハワイを感じられる場所です。
3. 見どころ1:入口から続く緑の景観
ホオマルヒア植物園といえば、入口から園内へ続く道路と、その奥に見えるコオラウ山脈の景色を思い浮かべる方も多いかもしれません。
ただし、園内道路や入口道路で車を止めて写真を撮ることは安全上の理由から禁止されています。SNSなどで見かけるような道路中央での撮影は、現在のルールに合わない場合があります。
写真を撮る場合は、必ず駐車場や歩行者が安全に立ち止まれる場所を利用しましょう。ここは「写真を撮るためだけの場所」ではなく、植物園であり、地元の人も利用する公共施設です。ルールを守って静かに楽しむことが大切です。

4. 見どころ2:世界の熱帯植物を地域ごとに見られる
ホオマルヒア植物園では、世界の熱帯地域の植物が地域ごとに分けて植えられています。花の色だけを楽しむというより、地域ごとの植生の違いを感じながら歩くタイプの植物園です。
ハワイやポリネシアの植物だけでなく、東南アジア、インド・スリランカ、アフリカ、熱帯アメリカなどに由来する植物もあり、広い園内を移動しながら少しずつ景色が変わっていきます。
植物に詳しくなくても、背の高いヤシ、葉の大きな植物、湿った場所を好む植物、色の濃い花などを眺めているだけで楽しめます。ワイキキ周辺の整えられた街路樹とは違い、より自然に近い雰囲気の緑を感じられるのが魅力です。
5. 見どころ3:湖と散策路
園内には、ロコ・ワイマルヒア(Loko Waimaluhia)と呼ばれる湖があります。コオラウ山脈を背景にした湖の景色は、ホオマルヒア植物園らしい静かな見どころのひとつです。
湖周辺は散策の目的地として人気がありますが、天候や復旧作業の状況によって、湖岸の一部が利用できない場合があります。現地の掲示や公式情報を確認し、立ち入りできる範囲だけを歩くようにしてください。
湖まで歩く場合は、園内入口からすぐに着くというより、園内の道をある程度歩いて向かう形になります。日差しが強い日や雨上がりの日は、帽子、水、歩きやすい靴を用意しておくと安心です。

6. 見どころ4:ワイキキとは違う「静かなハワイ」を感じられる
ホオマルヒア植物園は、ショッピングやビーチ遊びとは違う時間を過ごせる場所です。
園内では、鳥の声を聞きながら歩いたり、芝生や木陰で休んだり、山の景色を眺めたりする過ごし方が似合います。アクティビティを詰め込むというより、少し時間に余裕を持って、ゆっくり歩くのがおすすめです。
「ハワイ=海」という印象が強い方ほど、ホオマルヒア植物園に行くと、オアフ島には山と雨に育まれた緑の魅力もあることを実感しやすいでしょう。
7. おすすめの回り方
まずはビジター周辺で園内の雰囲気をつかむ
初めて訪れる場合は、いきなり奥まで急がず、ビジターセンター周辺や駐車場周辺から園内の雰囲気をつかむとよいでしょう。園内マップを確認し、どのあたりまで歩くかを決めてから散策すると無理がありません。
時間があれば湖方面へ
時間と体力に余裕があれば、湖方面へ歩いてみるのもおすすめです。山、湖、植物が一緒に見えるため、ホオマルヒア植物園らしい景色を楽しめます。
ただし、湖周辺の利用状況は変わることがあります。雨の後はぬかるみやすい場所もあるため、サンダルよりも歩きやすい靴が安心です。
短時間なら景色重視で楽しむ
短時間の滞在であれば、園内をすべて回ろうとせず、コオラウ山脈がよく見える場所や、駐車場周辺の散策に絞るのもよい方法です。
植物園という名前から、花を細かく見る場所を想像するかもしれませんが、ホオマルヒア植物園では「山を背景にした広い緑の景色」を楽しむだけでも十分に価値があります。
8. ワイキキからの行き方
ホオマルヒア植物園はワイキキから見ると島の東側、カネオヘ方面にあります。ワイキキ中心部から徒歩で行ける場所ではないため、TheBus、または 車・配車アプリ・タクシーを利用する形になります。
TheBusで行く場合
TheBusを利用する場合は、ワイキキ(クヒオ通り)から一度アラモアナ方面へ出て、カネオヘ方面へ向かう路線に乗り継ぐのが基本です。
バスは、クヒオ通りのアラワイ運河側の車線(丸亀うどん側の車線)から 42番、E CountryExpress!、W Line のいずれかのバスに乗って一旦アラモアナ・センター(海側/南側のバス停)へ行きます。
アラモアナ北側「Kona St + Opp Keeaumoku St (NS)(バス停ID:426)」のバス停
海側(南側)のバス停で下車したら、建物の中央通路を通り抜けて、アラモアナ・センター山側(北側)のバス停「Kona St + Opp Keeaumoku St (NS)(バス停ID:426)」へ移動し、60番のバス(同バス停で下車したら、建物の中央通路を通り抜けて、アラモアナ・センター山側(北側)のバス停「Kona St + Opp Keeaumoku St (NS)(バス停ID:426)」へ行き、60番のバス「Kaneohe – Haleiwa」方面に乗り、「Anoi Rd + Hinamoe Lp(バス停ID:#4607)」で下車します(バスの経路図 – 60番バスを選択)。「Kaneohe – Haleiwa」の表示あり)に乗車します。
40~45分程度走ったのち、カネオヘの街にある「Anoi Rd + Hinamoe Lp(バス停ID:#4607)」で下車します(バスの経路図 – 60番バスを選択)。
下車したバス停からは、Anoi Road をバスの進行と同じ方向へ20mほど進み、最初の交差点を右折、Luluku Road を7~8分(約500m)ほど歩くと、左手に「ホオマルヒア植物園」のゲートに到着します。
このゲートから更に20~25分(1.5km)ほど進むと、左手に植物園のビジターセンターがありますので、その脇を通って公園内に入ります(徒歩の経路図)。
ホオマルヒア植物園の園内はとても広く、ゲートを通った後、ビジターセンターや湖周辺までさらに歩くことになります。TheBus で訪れる場合は、移動時間だけでなく、園内を歩く時間と体力も考えて計画を立てるといいですね。

帰りは、往路の車線と反対側の Anoi Rd + Opp Hinamoe Lp(バス停ID:#4619)から、60番バスに乗車します。バスの電光掲示板に「Honolulu – Ala Moana Center」と書かれています(バスの経路図 – 60番バスを選択)。
配車アプリ・タクシー・車で行く場合
最も分かりやすいのは、レンタカー、配車アプリ、タクシーを利用する方法です。ワイキキからホオマルヒア植物園までは距離があるため、車で行けば移動は楽ですが、配車アプリやタクシーを使う場合は料金が高くなりやすい点に注意が必要です。
ワイキキからホオマルヒア植物園までは、車で約30分前後が目安です。ただし、朝夕の渋滞や天候、出発場所によって所要時間は変わります。タクシーの場合、片道70〜90ドル前後が目安とされており、配車アプリでも時間帯や需要によっては高額になることがあります。
そのため、配車アプリやタクシーを使う場合は、片道だけでなく帰りの料金も含めて考えておきましょう。往復では100ドルを超えることが多く、混雑時にはさらに高くなる可能性があります。人数が2〜4人いる場合は割り勘にできますが、1人旅の場合はかなり割高に感じるかもしれません。
一方で、園内は広く、入口から見どころまで距離があります。短時間で効率よく見たい方、家族連れ、足元に不安がある方、ほかの観光地と組み合わせたい方には、車での移動が便利です。料金を抑えたい場合はTheBus、時間と体力を節約したい場合は車や配車アプリというように、予算と旅行スタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。
9. 訪問時の注意点
木曜日は休園
ホオマルヒア植物園は、通常の休園日として木曜日が設定されています。ハワイ旅行中は曜日感覚がずれやすいので、訪問予定を立てるときは必ず曜日を確認しましょう。
閉園時間が早い
開園時間は夕方までですが、閉園は16時です。午後遅くに到着すると、あまりゆっくり歩けないことがあります。特にバスで行く場合は、帰りの時間も考えて、午前中から昼過ぎにかけて訪れる方が安心です。
ドローンは基本的に避けた方がよい
ホオマルヒア植物園では、ドローンの利用に厳しい制限があります。周辺には軍事施設との関係もあり、観光客が気軽に飛ばせる場所ではありません。旅行中の撮影目的でドローンを使うことは避けた方がよいでしょう。
虫よけと歩きやすい靴を用意する
カネオヘ側は雨が多く、緑が濃い地域です。蚊などの虫が気になることもあるため、虫よけを用意しておくと安心です。また、園内を歩く場合は、ビーチサンダルよりも歩きやすい靴がおすすめです。
植物を採ったり、傷つけたりしない
植物園内の花、葉、実、種などを採取することはできません。珍しい植物を見つけても、触ったり持ち帰ったりせず、その場で観察するだけにしましょう。

10. どんな人におすすめ?
ホオマルヒア植物園は、次のような方におすすめです。
- ワイキキとは違う自然景観を見たい方
- コオラウ山脈の迫力ある景色を楽しみたい方
- 無料で行ける自然スポットを探している方
- 花だけでなく、山や湖を含めた大きな風景を楽しみたい方
- カネオヘ、カイルア、平等院方面とあわせて観光したい方
一方で、短時間で多くの観光地を回りたい方や、車なしで効率よく移動したい方には、やや行きにくく感じるかもしれません。バスでも行けますが、ワイキキ周辺の観光地に比べると移動に時間がかかります。
11. 周辺観光と組み合わせるなら
ホオマルヒア植物園は、カネオヘ方面にあるため、同じエリアの観光と組み合わせると効率よく回れます。
たとえば、日本人旅行者にもなじみやすい平等院、展望スポットのヌウアヌ・パリ展望台、カネオヘやカイルア方面の街歩きなどと組み合わせると、ワイキキとは違うオアフ島東側の雰囲気を楽しめます。
ただし、公共交通機関だけで複数スポットを回る場合は、乗り継ぎや徒歩移動が多くなります。短い旅行日程で無理なく楽しむなら、車やツアー、配車アプリも含めて検討するとよいでしょう。
12. まとめ:ホオマルヒアは 山のハワイを感じられる無料スポット
ホオマルヒア植物園は、ワイキキのビーチやショッピングとは違う、オアフ島の静かな自然を感じられる場所です。
コオラウ山脈を背景にした広大な緑、湖、世界の熱帯植物がつくる景色は、一般的な観光地とは少し違った魅力があります。入園無料で楽しめる点も大きな魅力ですが、園内は広く、公共交通機関で行く場合は時間と体力に余裕が必要です。
訪問する際は、開園日、天候、園内の利用状況、写真撮影のルールを確認し、無理のない予定で出かけましょう。静かなハワイの風景をゆっくり楽しみたい方には、ホオマルヒア植物園はとても印象に残るスポットになるはずです。
13. ホオマルヒア植物園の基本情報
| 名称 | ホオマルヒア植物園(Hoʻomaluhia Botanical Garden) |
|---|---|
| 所在地 | 45-680 Luluku Road, Kāneʻohe, HI 96744 |
| 開園時間 | 9:00〜16:00 |
| 休園日 | 木曜日、クリスマス、元日 |
| 入園料 | 無料 |
| 所要時間の目安 | 短時間なら1〜2時間、園内をゆっくり歩くなら2〜3時間以上 |
| 公式サイト | Hoʻomaluhia Botanical Garden |
開園日や利用できるエリアは、天候やメンテナンス、園内プログラムの状況により変わる場合があります。訪問前には、ホノルル市の公式情報や地図アプリで最新情報を確認しておくと安心です。


